等比数列の和の公式の証明
等比数列とは、隣り合う2項の比がどこをとっても等しいような数列です。
例えば、ならば、どの隣り合う2項をとってもその比は2です。
一般に、等比数列は次のような形をしています。
ここで、を項数、を初項、を公比といいます。
そして、等比数列のすべての項を足し合わせたものを等比数列の和といい、その和をを用いて表したものを等比数列の和の公式といいます。
等比数列の和の公式
ここで、を等比数列の和としました。
この場合、だといわゆるゼロ割りが起こってしまうのでという条件付きです。
以下、この公式の証明を行います。
定番の方法ですが、まず普通にを書きます。
次に、を倍した式を作ります。
右辺には分配法則を用いました。
そして、からを引きます。
右辺は両端以外の項が打ち消し合ってうまく消えてくれます。
あとは少し整理して
両辺をで割れば
となり、先ほどの公式と一致しました。